今年2月に開催された、「”無聲から考える台湾ろう社会について” ZOOMトークショー」に参加していただいた皆様、誠にありがとうございました!
まだご覧になっていない方、興味のある方はアーカイブ配信がありますので、ぜひこちらへお申し込みください!↓
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さて、今回は台湾映画のご紹介です。
皆さん、台湾映画「無聲(むせい)」をご覧になられたことはありますか?
台湾映画「無聲(むせい)」
台湾南部のろう学校で実際に起きた、性的暴行・セクシャルハラスメント事件を題材とした台湾映画である。
僕は映画館で鑑賞しました。
心が痛んで悲しかったけど伏線回収がうまくて、最後まで見逃せないぐらい良かったです…!
最初は去年の第3回の東京ろう映画祭で公開し、次に今年1月から全国公開しました。
台湾のろう学校※で実際に起きた性的暴行・セクシュアルハラスメント事件が映画化されて、台湾や日本にすごい反響があったと思います。
そして「無聲はトガニの台湾版」と言っていたメディアもありました。
※ろう学校:聴力に障害をもつ児童・生徒に対して、幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準じる教育を施し、併せて障害による困難を補うために必要な知識・技能を授ける学校のこと。
韓国映画「トガニ ~幼き瞳の告発~」
脱線しますが、「トガニ?何それ?」と思った方々の為にも、
トガニについてちょこっと紹介します!
2000年から2005年にかけて、韓国光州広域市のろう学校で生徒の少女らに対して校長や教員による性的暴行が日常化していたという実際に起きた事件を元に描いた韓国の作品である。
先ほど、「無聲はトガニの台湾版と言っていたメディアもあった」と紹介しました。
確かにろう学校での性暴力という残酷な物語の部分は似ていますが、
トガニ:教育者が生徒の子供たちへ暴力する。
無聲:生徒同士が傷つけ合う。
こういう部分が個人的には違うと思います。
賛否両論がありますが、「こういう社会や歴史があった」ということで色々考えさせられる映画です。
ぜひ、ご覧になって問題意識とか色々感じてほしいなと思っています。
台湾映画「聴説」
台湾映画に戻ります!
今まで台湾映画の中で手話を使う映画は「無聲」だけではありません。
2009年の「聴説」という映画があります。ご存知でしょうか?
実はちょっと古い作品ですが、デフリンピック出場を目指す水泳選手の姉を支える妹に、弁当屋の青年が一目惚れしてしまった恋愛映画です。
僕は3年前、第2回の東京ろう映画祭で鑑賞しました。
台湾でデフリンピック開催に合わせて2009年夏に公開され大ヒットした作品でした。日本では一部しか上映していなかったようで、できれば全国公開してほしかったなと思いました。
まとめ
・台湾映画「無聲(むせい)」
公式Webサイト
・韓国映画「トガニ ~幼き瞳の告発~」
Wikipedia
・台湾映画「聴説」
聴説 作品紹介動画|東京国際ろう映画祭 2019
筆者:佐藤剛史